3/23はCHEAP STARのアルバム『BABY BABY』のバースデーでした!
このアルバムは皆様のおかげで2016/3/23に全国発売することができました!
ありがとうございました!
その時のCHEAP STARのありったけを注ぎ込んだゴキゲンなロックンロール・アルバムです!
ちなみに、アルバム制作で大変だったことは・・・メンバーのスケジュールを合わせること!笑
聴きどころはまず、何と言ってもエロティック・ボーカリストHOLLYのエロティックなボーカル!
ヘッドホンで聴くと耳を舐められそうだよ!笑
ケーキに例えるとフルーツを使ったケーキかな?なんとなく。笑
何層にも重ねられたSNAKYのギターはまるでミルフィーユだね!間違いない!
石田さんのドラムはズッシリと重たいモンブラン。「食べごたえあり!」みたいな。笑
ボクのベースはガトーショコラかな。「リッチな味わい」みたいな。笑
いい機会なので1曲ずつ簡単に解説します!
BABY BABY:
CHEAP STARらしいシンプルなロックソング。
スタジオでメンバーにデモを聴かせたら皆すぐに気に入ってその場で演奏を始めたよ。
パーティーソングだね。
CHEAP STARとパーティーしようぜ!みたいな。
解説になってないね!笑
ミダラナベイビイ:
ボクが昔住んでいた場所の近くに車の中で生活している女性がいたんだ。
歌詞はそこから来ている。
スピード感のあるリフとハードロックのフレーバーを楽しんでもらいたい。
あまり説明はいらない曲だね!笑
こたえはGLITTER:
グラムロック讃歌!
CHEAP STARのグラムロック宣言!
グラムロックに出会ったときには皆こう感じるんじゃないかな。”こたえはGLITTER!”って。笑
グラムロックが好きであることによって色々な人と出会えたり、喜びや楽しみを分かち合ったりできるんだよね。
SNAKYのアイデアでハンドクラップを入れた。手を叩いているのはSNAKY & RICHIE。
サビの部分で高い声で歌っているのもSNAKYだよ。
グラムロックの雰囲気がバッチリ出てる曲だね!
歌詞はDavid BowieのStarmanへのオマージュだよ。
人はシグナルのようなものを発信していて、同じ趣味の人同士は共鳴しあって
出会ったり一緒にバンドを始めたりするんじゃないかな。
この店で1番強い酒をくれよ:
なんちゃってJAZZみたいな曲をやりたかった。
フランク・シナトラ風のね。
本格派じゃない方がいいの!なんちゃっての方がCHEAP STARらしいでしょう。笑
ジャズの音楽家でコール・ポーターという人がいるんだけど、とてもオシャレで面白い歌詞を書く人ですごく好きなんだ。
歌詞はボクなりのコール・ポターへのオマージュ。
アコースティック・ギターとカズーを入れたのはSNAKYのアイデアで、演奏しているのはHOLLY。
渋い!
JELLY BEANS:
もともとのタイトルは"JELLY BEANSによってひき起こされた悪夢または幻覚のコラージュ"。
昔たまたま行ったロックバーに女装した大男がいて狂ったように滅茶苦茶なダンスをしていた・・・。
ブロンド・ロングヘアーのカツラと体に張り付く真っ赤なドレス、真っ赤なハイヒール。
痙攣したように踊っていて 大きな音を立てて何度も倒れて また立ち上がって・・・
それを何度も繰り返して・・・でも誰もそれを気にしていなかった。
クレイジーだね。笑
ベースのサウンドを少しオーバードライブさせたのは石田さんのアイデアだよ。
(ボク的には"JELLY BEANSによってひき起こされた悪夢または幻覚のコラージュ"もアルバムタイトル候補だったんだけどシンプルで覚えやすい方がいいと思って『BABY BABY』にしたんだ。)
悲劇のヒロイン:
HOLLYが「ジム・モリソンのような歌詞だね」と言ってくれたけれど、それは最高の褒め言葉だよ!
へヴィーでクレイジーな曲。
悲劇のヒロインを気取ったり、悲しいふりをしている人も本当はハッピーになりたいと思っているし、
気持ちの持ちようでハッピーになれると思うんだ。
石田さんのドラムが最高!
まぶしい恋の予感:
ポップロック!
ポップな曲もすごく好きなんだ!
シンプルな曲!
バカバカしくてハッピーな曲!
6月のメランコリー:
センチメンタルな曲。
曲の中に劇場が出てくるんだけど、劇場には魔物が棲んでいるものなんだよ。
アコースティック・ギターを入れたのはSNAKYのアイデアで、弾いているのはHOLLY。
SNAKYの素晴らしいギターワークも堪能してもらいたいな。
この曲ではクリックを使っていないんだ。のびのびとしてるでしょ!
ボクらは自由なんだ!笑
・・・CHEAP STARはそもそも趣味の合う4人が集まって、「何か楽しいことをやろう」、
「好きなことを好きなようにやろう」、「自分たちが観たいと思うバンドをやろう」みたいな感じではじまったんだ。
それは今も変わっていない。
レコーディングはとっても楽しい作業だったよ。
みんながアイデアを出し合って楽しんだ。
みんなが好きなようにケーキをデコレートしたんだ!
特にSNAKYはたくさんデコレートしたね。
そういう意味では、このアルバムはSANKY色が強いというか・・・SNAKY味が強いと思う。笑
石田さんは自由にのびのびと叩いていた。
レコーディング当日、石田さんが半ズボンにはきかえた瞬間に”本気度”がよく分かった。笑
ドラムとベースはライブで一緒に録った。その後はイジったり加えたりしていない。
5時間でアルバム全曲(8曲)のリズムトラックを録ったよ。
HOLLYは・・・HOLLYが歌えばHOLLYの歌になる。それが彼の素晴らしいところ。
独特だからね。
深みがあって、コクがあって、とてもいい声をしている。
それに声がデカい!最高だね!
HOLLYのリード・ボーカルも5時間ほどで全部(8曲)録ってしまったんだよ。
そういえばHOLLYは歌録りの合間にビールを飲んでたよ!笑
HOLLYのアコースティック・ギターの音をこのアルバムに入れることができたのもよかったね。
カズーの演奏もうまかった。
ボクは全曲でヴィンテージ・ベース(1964年製のGibson Thunderbird II)を使った。
完全にやりたいようにやらせてもらったよ!笑
このベースサウンドはとても気に入っている。
パンチがあって、深いコクがあって、リッチなサウンドだよ!
大きな音で聴いて官能的な低音を存分に楽しんでもらいたい!
ロックはそんなに難しく考えるもんじゃない。
ロックは楽しいもの、ワクワクさせてくれるもの。
CHEAP STARの音楽にメッセージがあるとしたら、それは「人生を楽しむ」ということ。
ボクらが楽しんで作ったのと同じぐらい このアルバムを楽しんで聴いてもらえたら最高に嬉しいな!
RICHIE xxx
